働き方改革への国を挙げた呼び声もむなしく、世の中にはブラック企業がいまだに数多く存在していますよね。
時間外労働、有給休暇の有名無実化、セクハラ・パワハラ・・・社員を人とも思っていない昔ながらの封建的上下関係のトップに君臨するのが、暴君と呼ぶに相応しい独裁社長です。
ひょっとするとあなたの会社にも悪代官の様に鎮座しているかもしれません。そんな社長がいるブラック企業とは、できれば縁をもちたくありませんよね。
そこで本記事では、ブラック企業を経営する社長の特徴やブラック企業を見抜く方法、さらに自分の会社がブラックと分かった際の解決法について詳しく解説します。
ブラック企業社長の特徴
まずは、ブラック企業にいそうな社長がどんな人物なのかを詳しく見ていきましょう。
具体的には以下の様な特徴があります。
- 側近はYESマンだけ
- 結果が全ての精神論タイプ
- 社員を信用していない
- 女性を軽視している
- セクハラ・パワハラは日常的
- きれいごとを言う
一つずつ順に解説していきましょう。
側近はYESマンだけ
ブラック企業社長が大好きな人物は「YESマン」です。
承認欲求の塊で「俺様気質」が特徴のブラック企業社長は、何でも「そうです!その通りです!」とすべてを肯定してくれる部下しか側近につけません。
そして、問題が起きれば、すべて「お前が悪い」と、健気なYESマンたちをけんもほろろに罵倒します。
結果が全ての精神論タイプ
ブラック企業社長は、自分の興味のあることにしか耳を貸さないのも特徴です。
よって、成果が出なければ、社員からの報告はすべて言い訳としかとらえず、「頑張りが足りない」「根性がない!甘い!」とひたすら精神論一本やりでまくし立てます。
もちろん、部下たちがうんざりして吐き気を催していることなど気付くわけがありません。
社員を信用していない
ブラック企業社長は、基本的に自分以外の人物を信用していません。
その時、役に立つと思う人物に仕事をさせ、使えないと分かるとまるで物のように簡単に切り捨てます。
付いてきてくれる社員の幸せを願い、褒めて活躍の場を与えようという発想など微塵もなし。
そもそも自分が社員を信用していないのですから、社員たちもそんな社長を信用できるはずもないでしょう。
でも理想の人材がいないのは、自分に原因があるとはつゆと気付いていないのも、ブラック企業社長に共通した特徴なのです。
女性を軽視している
時代錯誤がはなはだしいのも、ブラック企業社長の特徴の一つです。
その最たるものが、女性蔑視です。
「女は黙って男についてくるもの」「女に男の真似はできない」という昔ながらの男尊女卑的発想から抜け出せず、ガサツで下品。
社員が自慢したくなる「人望のあるジェントルマン」とは、まるで真逆の立ち位置にいるのです。もちろん本人は、それが正しいと心の底から信じて疑いません。
セクハラ・パワハラは日常的
俺様気質の代表ともいえるブラック企業社長ですから、「パワハラ」「セクハラ」「モラハラ」と、その日常がハラスメントづくめなのも特徴です。
口で言って分からなければ、酷いケースは手が出る、足も出る、そしてところかまわず罵声を浴びせることはよくある話。
女性に対しても、給料を与えている見返りを仕事ではなく色気に求める勘違いぶりは、先ほどの女性蔑視の延長といえるでしょう。
きれいごとを言う
日頃の悪態に嫌気がさしている社員に対して、「社員の幸せが自分の幸せ」とか「未来の子どもたちのために貢献する会社作り」などと平気で豪語するのも、ブラック企業社長にありがちな特徴です。
自社サイトには、普段見せたこともない微笑み、社長の挨拶には美辞麗句を並べ立て、クライアントの前では精一杯の 見栄を張って嘘の笑顔を取りつくろいます。
中身のない見え透いた態度に、社員はあきれ返り、付ける薬もないと途方に暮れているのもブラック企業あるあるです。
ブラック企業社長は社員をどのように見ているのか
続いては、ブラック企業社長が、社員をどのような存在としてとらえているのか、その真相に迫っていきましょう。具体的な特徴は以下の通りです。
- 「洗脳」して教育する
- 「消耗品」として考えている
確実に成長して業績を伸ばしている企業のトップは、得てして社員を宝のように大切にしているのが、スタンダードです。
社長といえども、自分一人では大したことはなしえないということをよく理解しているからに他なりません。
では、ブラック企業ではどうなのでしょうか・・・。
「洗脳」して教育する
ブラック企業社長は、俺様流の経営方針やイズムを徹底して社員に教え込み、その考え方に従わない者は絶対に認めようとしません。
教育というよりは半ば洗脳に近いといって良いでしょう。
社員は常にビクビクしながら社長の顔色をうかがって仕事をしているので、本来の実力を出し切れずにいます。
そして、当の社長は、そんな社員たちに「俺様が教えることを正しく理解できていないから結果が出ないんだ!」と本気で思い込んでいるのも、大きな特徴です。
「消耗品」として考えている
ブラック企業社長は、社員のことをまるでプログラミングすればその通りに動くロボットのようにとらえていて、会社を支えてくれる大事な人材として見ることはまずありません。
したがって、使いものにならなければ、平気で消耗品のように使い捨て、 取っ替え引っ替えするのが特徴です。
ブラック企業に多い特徴は?
続いて、ブラック企業には社長以外の面でどのような特徴があるのか、見ていきましょう。
具体的には以下の通りです。
- 賃金が安くて過重労働
- 離職率が高く求人を常に出している
- 雇用契約書が発行されない
- 労働基準法を採用していない
- 入社後の新人研修がない
- 設備が古い
- 同族経営
では、それぞれの項目について順に解説していきましょう。
賃金が安くて過重労働
ブラック企業では、社長をはじめ、ひどい場合は幹部たちも社員をモノのようにしか見ていません。
よって、できるだけ安い賃金で長時間働かせることに注力している特徴があります。
見返りやインセンティブがあってこそ、社員は努力し会社の恩に報いようとする、というビジネスでは極めて常識的な考え方が、ことブラック企業ではまったく通用しないのです。
離職率が高く求人を常に出している
ブラック企業の特徴として離職率が高いことも大きな特徴です。
どれだけ頑張っても評価されず、ダメな点だけを取り上げて責めたてられるので、やりがいも希望も見い出せずに、次々と社員が辞めていくのです。
よって、社長は常にどこかにいい人材はいないのか、と採用担当にもしつこく迫るのが常。
ひっきりなしに求人広告を出すも、採用しては辞めていくという負のループから抜け出せずにいます。
雇用契約書が発行されない
ブラック企業では、雇用契約書が発行されないのもよくある特徴の一つです。
雇用契約書の作成は義務ではありませんが、給与や、転勤の有無をはじめとする労働条件の提示は労働基準法で義務化されています。
へたに数値を提示したり言語化したりして、守れない場合にごちゃごちゃと文句を言われるのを嫌って、あえてうやむやにしておくのも常とう手段です。
しかし、これは働く者の人権や尊厳を無視した卑劣なやり方で、断じて許されるものではありません。
ただしこの点を突かれても、社長は、「わかっていた」「伝えるつもりだった」と言い訳を準備しているか、「そんなこと言う前に結果を出せ!」「辞めてくれて結構だ!」と怒りをあらわにして居直るか、が関の山でしょう。
労働基準法を採用していない
先ほども述べましたが、雇用主は賃金や労働時間、休日、解雇予告などについて労働基準法に遵守した内容を採用時に提示する必要があります。
賃金の支払の原則・・・直接払、通貨払、金額払、毎月払、一定期日払
労働時間の原則・・・1週40時間、1日8時間
時間外・休日労働・・・労使協定の締結
割増賃金・・・時間外・深夜2割5分以上、休日3割5分以上
解雇予告・・・労働者を解雇しようとするときは30日以上前の予告または30日分以上の平均賃金の支払
有期労働契約・・・原則3年、専門的労働者は5年引用:厚生労働省
ところがブラック企業では、これらの項目を明確に伝えず、それっぽい内容を口約束で伝えて誤魔化そうとする特徴があります。
もちろんすべて社長の指示によるものです。ただし、問題が起きた場合は、「部下が勝手にやったこと」「自分は書類で明示するように指示していた」などと、平気で主張します。
入社後の新人研修がない
ブラック企業では、入社した後に当然行われるべき新人研修がないことが少なくありません。
多くは、その体制が整っていなかったり、そもそも研修を行うための人材がいなかったりするのが、主な理由です。仕事は現場で覚えるもの、社長や上司を頼るな、と言わんばかりの、まさにパワハラ的な特徴の表れともいえるでしょう。
設備が古い
ブラック企業では、資金に余裕がないことから、PCやコピー機などの設備が古く、最低限のツールしか整っていなかったり、それすら怪しかったりするケースも珍しくありません。
労働環境やソフトのみならず、そもそも社長の考え方がアップデートされないために、業務効率化が進まない残念な特徴といえるでしょう。
同族経営
ブラック企業は、規模の大きな会社のみならず、中小、零細企業にも数多く存在します。そしてその特徴は同族経営が多い点です。
この場合、経営陣は社長の身内で固められていて、才能やさしたる実績がなくても、息子たちは早々に幹部の地位につくというパターンが非常によく見受けられます。
また、身内同士のいさかいや考え方の違いが、会社の空気や経営状態に強く影響するのも特徴です。
社員は見て見ぬふりをしたり、板挟みにあったりして、悶々としながら仕事をこなし、同族企業ならではの独特なストレスを抱えるケースも珍しくありません。
ブラック企業を見抜く方法!
できればブラック企業とは縁をもちたくないですし、人を人とも思っていない横柄な社長の元で働くのは御免ですよね。
そのためには、「ブラック企業を見抜く目」をもち、採用される前に回避することが肝要です。
具体的には、上記の「ブラック企業の特徴」とブラック企業の見分け方の記事を参考にしてください。
ただ、一つ強くいえるのは、典型的なブラック企業は「採用基準が低い」ということです。こちらが拍子抜けするくらいあっさりと採用される場合は、ブラック企業を疑いましょう。
人材が定着せず、慢性的な人不足にあるため、辞めることや切り捨てを前提として手あたり次第に雇っている恐れがあるからです。
ブラック企業の社長になってしまった理由とは?
世の中にブラックと言われる企業は数多く存在しますが、決して最初からブラック企業になるべく創業されたわけではありません。
どちらかといえば、その企業や社長がおかれている特有の状況を背景として、ブラックにならざるを得なかった事情がそれぞれにあるというのが、現実です。
具体的に以下の特徴に分けて解説していきましょう。
- 生産性の低い業界ではやむを得ない
- 結果的にブラック企業になった
- 雇用を生んでいることに間違いはない
生産性の低い業界ではやむを得ない
労働集約型の生産性の低い業種は、利益率が低いため、どうしてもブラック企業化しやすい特徴があります。
収益を維持したり、改善したりするのにもっとも手っ取り早いのは、人件費を削ることだからです。
社長自身もその世界で苦労をしてたたき上げてきたケースが大半で、仕事とは我慢しながら稼ぐもの、という考えが染みついているといってよいでしょう。
そのため、「社員には辛くても文句は言わせない」というブラック然とした社風が知らず知らずのうちに出来上がってしまうことが多いのです。
結果的にブラック企業になった
会社経営は一寸先は闇。今日は良くても、明日何があるかわかりません。
感染症拡大、大震災、大規模紛争、気候変動・・・急速なデジタル化の影響もあって、世界の距離は近くなる一方です。
その恩恵は無数にあるものの、一瞬にして窮地に追いやられるリスクが高いのも事実。
業界全体が停滞し、関連企業がつまづけば、サプライチェーンはたちまち滞り、やむを得ずリストラを強いられることもあるでしょう。
その一歩手前で何とか生き残るべく、四方八方に手を尽くす中で窮地に追い込まれれば、社長も人間。期せずしてブラック化せざるを得ないこともあるのです。
しかも、強がっているようで、実はそれを最も悲しく、悔しく思っているのが、当の社長であることがほとんどです。
雇用を生んでいることに間違いはない
会社の存在意義の一つに、雇用創出があります。ブラック企業と言われようが、給料を支払って社員の生活を支えているという一点をプライドとして、踏ん張っている社長がいるのも事実です。
それをどう評価するかは、人によって意見が分かれるところでしょう。
雇われる側からするとブラック企業の特徴はどれも受け入れがたいものばかりです。
しかし、いざ自分が経営する立場になったとしたら・・・。
そう考えると、会社経営は、口でいうほどそう甘くはないですし、だれにとってもホワイトな企業を作るのは至難の技。
社長の苦労も少しは 理解できるのかもしれません。
そして、給料をもらえるだけありがたいという側面があることも否定できないでしょう。
ブラック企業退職者の体験談を紹介
ここからは、実際にブラック企業に勤務した経験のある人たちの生の声をご紹介します。
それぞれの話を参考にして、ブラック企業の特徴やパターンを学習しましょう。
“サービス残業は当たり前”
アパレル系の営業職で勤務していたときのこと。
面接では週休2日、長期休暇も年3回取得できると聞いていました。
ところが、入社して研修が終わったとたん、1日なんと15時間勤務。
サービス残業は当たり前に。休めたのは1年で30日だけでした。
趣味の旅行に行きたくて申し出るも、「お前が休んだらだれが代わりをやるんだ!」と上司に怒鳴られてやむなく諦めました。結局1年半で退職しました。
“土日祝は基本的にない(サービス業は除く)”
ブラック企業で2年間働いていた私は、土日もろくに休めない状態でした。
面接時には休めると聞いていましたが、実際はクライアントの都合に合わせて出社するのが当たり前で、社員の都合などあってないようなもの。
しかも「転職禁止」といった理解不能な雰囲気があり、愕然としました。
それでも仕事のできる中堅社員がどんどん辞めていく姿に、ここに居ても将来は無いと確信し、思い切って辞めました。
“パワハラ被害にあった”
転職したのがブラック企業だと気付いたのは入社して数カ月後でした。
所属グループのリーダーの暴言がひどくなり、私の後に転職してきた年上の社員を他の社員の前で「こいつ仕事できねえんだよ」と罵り、暴力一歩手前まで行きました。
その翌日、その社員は退職。
次にターゲットになったのが私です。
「お前もう帰れよ馬鹿」「できないなら死ねよ」などと毎日のように言われ続けました。
他の社員もそのリーダーに逆らうのが怖くて一緒になって笑いものにしてきました。
生活費に困っていたので辛抱していましたが、何とか目標の貯金額に達したので、すぐに辞めました。
“有休が使えない”
時間外労働をしていると社長から「とっとと帰れ!」と言われるも、タイムカードを押してから仕事を続けていると何も言われなくなりました。
有休をとろうとすると、「他の社員が頑張っているのに休むのか」と一喝。
年5日の有給も消化できずに結局そのまま退職しました。
ブラック企業を取りまく現状とは
「ブラック企業」というワードが、ユーキャンの流行語として選ばれたのが2013年。
それ以降、働き方改革が声高に叫ばれるようになり、2018年6月には「働き方改革関連法案」が成立します。
以来、全労働者に時間外労働についての上限規制が設けられ、年次有給休暇の取得も権利も明確化されました。
引用:厚生労働省
パワハラやセクハラ対策についても業種・規模に関係なく全事業主に義務化。
引用:厚生労働省
これらの項目に関する違反は、ブラック企業の最たる特徴でもあり、ブラック企業を根絶するための国を挙げての改革が本格化していることを物語っています。
規定に反する場合に備えて、労働組合をはじめ、企業内に相談窓口を設ける例が増え、加えて労働基準監督署や自治体、弁護士会など、労働者の保護や労働環境の改善を後押しする体制も急拡大しています。
今やブラック企業が長年行ってきた、低コストで社員から労働力を不当に搾取する行為や、時間外労働も当たり前といった態度が、公然とまかり通る時代ではなくなりつつあるのです。
威圧的で無慈悲な我流の経営手法をつき通しきた社長たちも、時代の変化を察知し、社員たちの心に寄り添う経営に切り替えなければ、これから企業として現実の社会で生き残っていくのは極めて難しいことを知るべきでしょう。
雇われる側にある皆さまも、「時間外労働」「パワハラ」「有給休暇」などについて整備された法律や、厚生労働省が掲げている方針についての骨子をしっかりと把握しておきましょう。
引用:厚生労働省
その姿勢が、いざという時の助けになるのはもちろん、ブラック企業を減らしていくことにもつながるのです。
日本はブラック企業が生まれやすい?
欧米では、労働者が事業主に待遇や労働環境への不満について自分たちの意見を主張しやすいといわれる一方で、日本ではそれが難しいのが現実です。
それは、欧米の社会構造が「横社会」中心であるのに対して、日本が「縦社会」という特徴をもつことが原因していると考えられます。
つまり、上下関係を重んじるばかりに、「社長や上司の言うことは絶対」「意見したり反発したりするより我慢が美徳」といった風潮が根強くあるのです。
愛社精神を育み、転職も少なく、年功序列で立場が守られる、など一見良い面が多いように映りますが、これこそがブラック企業誕生の温床となっていることも否めません。
時代の変遷とともに、国内でも到るところで縦社会の限界が強く指摘されるようになりました。
しかしその反面、長い歴史の中で根づいた文化や気質はそう簡単に変わるものではなく、ゆえに、ブラック企業の根絶は極めて難しいと考えられるのです。
自分の会社がブラック企業だった場合の解決策は?
マニュアルにしたがって表面的にホワイトを装えても、ブラック企業を真の意味で根絶することは、決して簡単ではありません。
ブラック企業社長の特徴や気質を考えると、よほど何らかの大きな躓きやきっかけがない限り、絵に描いたように人格や行動が変わるとは期待できないからです。
現に、面接時には分からなくとも、勤めてみてはじめてブラックだと気づくケースが後を絶ちません。
よって、万が一ブラック企業に身をおいてしまった場合は、自己防衛するしかないのです。
そこでここからは、その場合の解決策について具体的に解説しましょう。
方法としては、以下の3つをおすすめします。
- 同僚など周りの人に相談する
- 残業代を請求する
- 可能な限り早く辞めて転職する
同僚など周りの人に相談する
自分の会社がブラック企業だと感じた時は、まず信頼できる同僚に相談するのがよいでしょう。
同僚なら同じ目線で話がしやすいうえ、相談すれば、自分の勘違いに気付けたり、違った見方ができたりするかもしれないからです。
社外の経験豊富な先輩や家族でも構いません。
社長をはじめとする社員の特徴や仕事のやり方、組織の体制など、疑問や不安に感じている点を正確かつ冷静に伝えたうえで意見が聞けると、次に何をすべきかが具体的に見えてくることがあるので、ぜひおすすめです。
残業代を請求する
ブラック企業の場合、何らかの理由をつけて、あるいは社長の恣意的な考え方や無言の圧力によって、残業代が遅れたり、支払われなかったりする特徴があります。
法律上は、3年が未払い賃金の請求期間となるため、それまでに請求するようにしましょう。
方法がわからなかったり、怖くて言えなかったりという場合は、遠慮しないで弁護士に相談してみましょう。
可能な限り早く辞めて転職する
勤務先がブラック企業としてあまりに酷く、状況も深刻な場合は、できるだけ早くに見切りをつけて転職しましょう。
社長から理不尽な あつかいを受けたり、無理難題ばかり押し付けられ、ストレスが限界に達すると、心身ともに調子を崩してしまう恐れが高まります。
そうなると、転職をしたくてもできなくなるかもしれません。
この状態に陥りやすい人の特徴として、仕事で成果が出ないのは自分が無能だから、と思いつめるケースが多いので要注意です。
自分を責める必要なんてありません。
上手くいかなかったのは、あなたと仕事のミスマッチがすべての原因です。
よって悩むより、転職のプロに相談すれば、自分の能力を真に発揮できる道がグンと広がるに違いありません。
ブラック企業からの転職におすすめの転職サイトを紹介
自分の会社がブラック企業だと分かったら迷わず転職がおすすめです。
面倒なワンマン社長ともさっさとおさらばして、こころの傷が浅いうちにプロのエージェントに相談しましょう。
そして、次で挽回すればよいのです。
そこで今回は、2社の転職サイトをおすすめします。
- リクルートエージェント
- マイナビAGENT
それぞれについて、詳しくご紹介していきましょう。
リクルートエージェント
業界最大手のリクルートエージェントは、申し込めば必ず7日以内に連絡が来ます。
あなたのキャリアや特徴に合った転職先を豊富なデータ(非公開求人が10万件以上)の中からプロのアドバイザーが厳選して紹介。
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マイナビAGENT
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初めにしっかりとヒアリングしてくれるので、今までの辛かったことも含めて言いたいことはすべて話しましょう。
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アドバイザー以外にも各企業の人事担当者から話を聞きだし、求人票には載っていないとっておきの情報を教えてくれる企業担当アドバイザーの存在も魅力です。
内定した後も、年収の交渉や入社日の調整まで、親切にフォローアップしてくれるのでとても頼りになるでしょう。
まとめ
ブラック企業やその社長にありがちな特徴や解決策について詳しくご紹介しました。
とりわけ大切なことは、
- ブラック企業と分かったら周りの人に相談する
- 残業代を請求する
- 可能な限り早くに退職して転職する
ということ。
記事内の項目を読んで、同じような経験をしたという方もあれば、そうでない方もあるでしょう。
ただ不思議なもので、厳しいことをされても平気でいられる場合もあれば、少しのハラスメントでも辞めたくなるケースがあります。
つまり、実際その場になってみなければ予想できない面があり、単純に人と比べることはできないということです。
体験談などもあくまで参考程度として、最終的には自分の気持ちに正直になって、どうするかを判断するのがよいでしょう。
そして、ブラック企業社長から逃れて新たな道を探したいと思ったら、ぜひ転職サイトにアクセスしてみてください。きっと次へのステップのヒントがもらえますよ。